みなさま、ご無沙汰しておりました 遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます  ここ最近は過食症関連の記事を書いていたのですが、概要を説明されても判りにくいところもありましたよね。   ということで、今回はある方…… more が過食症を克服された時のお話をしたいと思います。  その方は特に太っているわけではないのですが「痩せたい」願望が強く、どうしたら痩せるか、何がいけないのか知りたいとご相談をいただきました。  話を聞いてみると、最近とても過食衝動が強くなってしまい、コンビニでパンを２斤とお菓子を数袋買い込んであっという間に食べてしまうということでした。 せめて痩せていた頃に戻りたいということでした。  その痩せていた頃について聞いてみると、ダイエット外来に通い食欲をなくす薬や抗不安薬を出してもらっていた頃だったそうです！ 最初は順調に食欲も落ち痩せていったそうですが、１年になる頃、その薬がないと不安でたまらなくなり、それを医師に伝えたら「それじゃダイエットじゃなくて本当の病気だよ。」と言われ恐怖心が強くなってしまったそうです。  ちょうどその頃妊娠したため、薬が胎児に影響してはいけないということで、なんとか苦労して薬を止められました。   しかし、子供が生まれてからも痩せたい願望が強く、しかも出産後太ってしまったため危機感がさらに強くなり、 それなのに過食をしている自分が情けなくて苦しくてたまらないと涙を流してお話されていました。 さらに、自分に自信が持てず、周りの意見にばかり左右されてしまい、その原因は全て自分が痩せていないからだと感じていたそうです。 人に会うと、相手にどう見られているか気になってしまい、本音で話すことができないともおっしゃっておられました。  そこで、いつから「痩せたい」と思うようになったかを聞いてみると、 「小学生の低学年頃から」だったそうです！！  その時何があったのかを聞いてみると、 年上の兄妹が太っていて、母親が「あんたは太っているんだから痩せなきゃダメだよ」としょっちゅう言われていたことを思い出しました。  その時、ご本人は「ああ、痩せてないとダメなんだ」「私も太っちゃダメなんだ」と少しショックを感じていたそうです。 また、母に愛されたいといつも感じていたけど、その思いがあまり受け止められていなかったように感じてもいたそうです。   現在となっては、そんなことはすっかり忘れていましたし、母との関係も良好なのに、 なぜかその頃に感じた「母に愛されたい」と「痩せていないとダメなんだ」という思考が「痩せていないと愛されない」に変わっていき、 「自分が誰からも愛されていない、必要とされていないのは痩せていないからだ」という思考パターンに変わっていってしまったことがわかりました。  その事実が判明したことで、「今まで私は何を悩んでいたんだろう」と悩みが全て吹っ飛んでしまったそうです！！ 誰からも良く思われていない、必要とされていない、愛されていないなんて単なる幻想だったことに気づいたのです。 自分がそう感じていただけで、実際はそんなことはありませんでした。 ただ、周りの人の態度がそのように見えるメガネをかけていただけでした。  それ以降、彼女からはダイエットや悩み相談はぱったりと無くなりました！！    ・・・・・・ 本来、人には全て価値があります。 白人であろうが、黒人であろうが、全ての人には価値があります。 女性であろうが、男性であろうが、全ての人には価値があります。 太っていようが、痩せていようが、全ての人には価値があります。  魂はそれを知っていて、子どもから大人に成長していく過程でいろんな経験からその真実を「体験」して学びます。 しかし、どこかの過程でこの共通の価値観が揺らぐと、苦しみや不安、恐怖、怒りなどのネガティブな感情として表れます。 本当はどんな自分であろうが価値があるはずなのに、経験がそれを否定してしまうと大きな歪みが生まれます。 そして、何度も何度も、その価値観が揺らぐ出来事を経験することで強化され、不適切な思考パターンが次々に積みかさなります。  その結果、心に問題を抱えてしまったり、病気になります。  その苦しみから解放されるためには、まず、ネガティブな感情が生まれる出来事をきちんと観察することです。 そして、ある出来事をネガティブに捉えてしまっている自分の思考パターンを見つけてみましょう。 そこにはオリジナルの価値観が反映されています。  そして、その価値観がいつ生まれたのか、どのように生まれたのか。 それを解明していくことで、土台の思考パターンを探り修正することができるようになります。  思考パターンを明らかにし、土台となる思考パターンまで明らかにしていきます。 最終的に「太っていても、痩せていても、自分には価値がある」ということを認められるようになれば、苦しみから解放されます。   これは一例ですので、人それぞれ問題が起こっている原因は異なります。 しかし、この「価値観」の歪みが起きると人は非常に抵抗感を感じ、ネガティブな感情を持ちますので、ネガティブな感情に向き合うことは大切です。 思考パターンを掘り下げていくのは一人では難しいかもしれませんが、それに気付こうとするのは誰にでもできます。  ぜひやってみてください。   close

摂食障害（過食症）を克服するにはどうしたら良い？