健康に良いと言われる「お酢」。実は、いろいろな種類があり、それぞれに特徴があることを知っていますか。今回は、お酢の種類と特徴、健康にうれしいさまざまな効能についてご紹介します。 お酢の酸味や独特の風味が苦手な方でもおいしくとれる、バナナ酢、レモン酢についてもご紹介していますので、…… more ぜひ最後まで読んでみてください！   「酢」の種類と特徴 「酢」は酒を酢酸で発酵させたもので、大きく穀物酢と果実酢の2種類に分けられます。 穀物酢は、米や麦、トウモロコシなどの穀類を原料とする酢です。中でも、酒1,000ml当たり40g以上の米を使って作る酢は「米酢」、ベースの酒に米から作られた日本酒などを使い、1,000ml当たり120g以上の米を使って作る酢は「純米酢」、酒1,000ml当たり180g以上の米を使い、発酵・熟成された酢は「米黒酢」と呼ばれます。 米酢は穀物酢に比べて風味や舌触りがまろやかになり、純米酢は米酢よりもさらに米のうまみやまろやかさが凝縮されています。また、穀物酢や米酢と比較すると、酢酸などの体に良い有機酸を豊富に含むことが特徴です。 黒酢の中には米の代わりに大麦を使った「大麦黒酢」などもあり、穀物酢などに比べると、圧倒的な多さのアミノ酸含有量が特徴です。アミノ酸には、脂肪の燃焼を促進する効果や免疫力を高める効果、疲労回復効果などがあります。 一方果実酢は、りんごやぶどうなどのフルーツを原料として作る酢です。酢は一般的に独特の風味と強い酸味が特徴ですが、果実酢にはクセがなく、飲料としてそのまま飲むこともできます。また、穀物酢に比べてアミノ酸の量は少ないですが、代わりにフルーツに含まれるビタミンやミネラル、ポリフェノールなどを含み、美肌にも効果的です。   お酢の驚くべき5つの効能 ・ダイエット効果 酢に含まれるアミノ酸には、脂肪分解酵素であるリパーゼを活性化する作用があります。アミノ酸が豊富に含まれるのは、穀物酢の中でも特に黒酢です。アミノ酸は摂取しただけではダイエット効果が十分あるとは言えませんが、その後に有酸素運動を行うことで、リパーゼによって分解された脂肪を効率よくエネルギーに変換することができます。食事の後にウォーキングなどの軽い運動をとり入れてみましょう。   ・疲労回復効果 酢に豊富に含まれる酢酸は、体内に取り込まれるとクエン酸に変化します。クエン酸は、ダメージを受けた筋肉細胞や神経細胞を修復するために必要な、アデノシン三リン酸（ATP）というエネルギー源の生産に大きく貢献する成分です。糖質やビタミンB群と一緒に摂ると、さらに効果的です。   ・冷え性の改善効果 酢の中でも特に、発酵・熟成して作られる黒酢には、体を温めドロドロ血を改善して、血の巡りを良くする効果が期待できます。そのため、末端の毛細血管まで血が行き届くようになり、冷え性の改善に効果的です。また、血の巡りが良くなることで腸の働きも活発になるため、便秘の解消にも効果があります。   ・美肌効果 肌のハリとツヤを保ち、強い抗酸化力で肌の老化を防いでくれるビタミンC。ビタミンCは、熱やアルカリ、酵素などの作用によって壊れやすい成分ですが、酢には、ビタミンCを破壊する酵素の働きを抑制する作用があります。   ・生活習慣病の予防 お酢には血糖値の上昇を緩やかにする働きがあるため、脂肪が蓄積されにくく、肥満をはじめとした生活習慣病の予防に効果があります。また、酢は、隠し味として少量加えるだけでも塩味を強く感じさせることが分かっており、調味料として料理に上手く活用すれば、減塩効果も期待できます。   ダイエット効果を高めるならバナナ酢！ 最近では、健康食品として、果物を酢に漬けて作るフルーツビネガーが流行しています。酢だけで摂取しても、もちろん健康に良いのですが、フルーツと一緒に酢を摂取することで上記の効果を高めることができ、飲みやすく調味料として使いやすいことからも、おすすめの酢です。 なかでも、まずご紹介したいのが、バナナ酢です。輪切りにしたバナナを黒酢に漬け、黒糖を加えて作ります。 黒酢に豊富なアミノ酸が脂肪の燃焼を促進し、バナナに含まれるカリウムが余分な水分の代謝を促します。さらに、バナナに豊富な食物繊維とオリゴ糖が腸内環境を整えて、便の排出を促してくれるため、ダイエットにとても効果があります。黒糖は糖質ですが、黒糖に含まれるフェニルグルコシドが糖の吸収を抑えてくれるため、ダイエット中には最適なのです。 水や炭酸でさっぱりと飲んでもおいしいですし、コクがある牛乳で割ってもグッド。カロリーが気になる方は、代わりに豆乳を使ってもOKです。そのほか、調味料やドレッシングとしても活用できます。   美肌効果を高めるならレモン酢！ 次にご紹介するのは、レモン酢です。レモン酢にもダイエット効果が期待できますが、より注目したいのは美肌効果です。 レモンには、美容には欠かせないビタミンCが豊富に含まれているほか、エリオシトリンというポリフェノールも含まれています。エリオシトリンは別名レモンポリフェノールとも呼ばれ、ほかの柑橘類にはあまり含まれていない、レモンやライムなどに特有の成分です。エリオシトリンは強い抗酸化力を持ち、肌細胞の老化を防いでくれます。 野菜をレモン酢漬けにしてピクルスにしてもおいしくいただけますし、レモン酢にオイルを加えて塩コショウで味を調えれば、さっぱりヘルシーなドレッシングとしても使えます。レモン酢は、よく洗ったレモンを皮ごと輪切りにし、砂糖を加えて酢に漬ければ簡単に作れますが、市販品も販売されているので、ぜひ気軽に試してみてください。   参考） 【医師が監修】お酢の種類と効果の違い｜ヘルスケア大学 http://www.skincare-univ.com/article/005993/　 「お酢ダイエット」で効率良く痩せるコツ！[食事ダイエット]All About https://allabout.co.jp/gm/gc/382846/ 【医師が監修】クエン酸の疲労回復効果と正しい摂取方法｜ヘルスケア大学 http://www.skincare-univ.com/article/010735/ 「脂肪燃焼」に効果アリ！？アミノ酸飲料の正しい認識｜あすけんダイエット http://column.asken.jp/glossary/glossary-789/ 塩味と酸味のいい関係　食酢の減塩効果：活動・取り組み｜ミツカングループ企業サイト http://www.mizkan.co.jp/company/csr/rd/genen.html close

毎日のお酢で健康な体に！驚くべき5つの効能