昔は「鎌（かま）」を手に持ち、大変な思いをして刈っていた、農地の草。 現在は「草刈機」あるいは「刈払機」と呼ばれる機械が発明され、鎌で刈っていた時代には考えられないほど、効率的に草を刈ることができる。 しかし草刈機は、テレビを点けるように簡単に使える機械ではない。たとえ形だけ使え…… more たとしても「正しい使い方」を理解しておかなければ、草刈機を上手に使うことはできない。 ↓ 人気ブログランキング高知に参加中！ ↓ １クリックで10ポイントが加算されます（１日１回のみ） 今回は初級編。 まずは、そもそも論。 どんな草刈機を買えば良いのか 非力なエンジンを積んだ草刈機は使いづらい。購入価格が多少上がっても馬力のあるエンジン推奨。 ちょっとした草を刈る程度なら、ホームセンターで販売されている２万円前後の草刈機を買えば良いが、山の段々畑などで、人の背丈ほどに伸びた草や、細い木を草と一緒に刈る場合、エンジンの馬力がものを言う。 竜一が使っているのは「シングウ（新宮商行）」の「ベルMAX S-2600」という草刈機。 おもに山師のかたが、山の木々のあいだに生えた”下草刈り”に使う「林業用」に設計された、エンジンの力が強い機械だが、中山間地域で農業を営む竜一が行う草刈りは下草刈りに近いため、草刈機の馬力は重視している。 山ではエンジンに馬力がなければ「遊びごと」にはなるが、仕事として使いものにならない。伸びた草に負けてエンジンの回転が落ちているようでは話にならないのである。 ゆえに平野部では何でも良いが、山間部で、ともすれば「うまい棒」５本分ほどの直径をほこる木を伐ろうというのであれば、できるだけ馬力のある草刈機をおすすめしたい。 ちなみに竜一の「ベルMAX S-2600」は「ロングパイプモデル」で、根元にあるエンジンから先端の「刃」を繋ぐパイプが長い。 「なぜロングパイプモデルを使っているのか」というと、草刈機は平均身長の低い高齢者向けに設計されているのか、あまりにもパイプが短すぎて、足に刃が接触する危険があるためだ。 実際にショートパイプの草刈機を使っていた当時の竜一は、草刈機の刃が足に接触して、大惨事になりかけたことが幾度もある。ただロングパイプモデルはパイプが長いために、強い衝撃を加えるとパイプを曲げてしまう危険があるので注意が必要だ。 シングウの「ベルMAX S-2600」は購入するとなれば、値切っても４万円～５万円するが、山間部で草刈りをするには理想的な草刈機といえる（現在はS-2600の後継機が販売されている）。 「ツーグリップ」か「両手ハンドル」か 平地の草しか刈らないのであれば、持ちやすい「両手ハンドル」で構わないが、垂直にそびえる段々畑の岸を刈る場合は絶対に「ツーグリップ」これしかない。 想像すればわかることだが、両手ハンドルの草刈機を自分の頭上に振り上げるのは大変だ。 草刈機（刈払機）エンジンのかけ方 いよいよ本題。まずは草刈機のエンジンのかけ方を解説していく。 竜一が使用している、シングウ「ベルMAX S-2600」を用いて説明するが、草刈機によって仕様が微妙に違う。しかし大差はないので問題ないはずだ。 １．まずはスイッチを「始動」に入れる。 ２．プライミングポンプと呼ばれる手動ポンプを数回押して、燃料（混合ガソリン）を燃料タンクからキャブレターに送る。 このとき押すたびに、プライミングポンプのすぐそばにあるチューブを通る燃料が動いているのが見える。その燃料内にある空気（気泡）がなくなるまで押せば良い。 ３．草刈り機本体にも書かれているが、チョークを閉じるのが３つめの行程。 チョークを「とじる」に倒して、エンジンが吸入する空気量を減らし、たくさんの燃料をエンジンに送ることで、エンジンが始動しやすいようにする。 ４．アクセルレバーをエンジン側に少し倒す。 ５．スターター（紐）を勢いよく引っ張ってエンジンをかける。 スターターを３～５回くらい引っ張ってもエンジンがかからない場合は、そのまま引っ張り続けるとエンジンが燃料を吸いすぎた状態となり、余計にかからなくなるため、チョークを元に戻し、アクセルレバーをさらにエンジン側に倒して、再度スターターを引っ張る。 それでもエンジンがかからない場合は、チョークを半分くらい閉じてスターターを引っ張ってみる。 それでダメなら、５分くらい一旦休憩してまたやってみる。あるいはスパークプラグの掃除をしたほうが良いかもしれない。 草刈機（刈払機）の使い方 エンジンがかけれるようになったら、早速草を刈ってみよう。 田んぼのアゼなど、平地で短い草を刈る場合は、ずっと刃で円を描き続けるように刈る。そうすると刈り残しが出づらい。刃を左右に振って刈る人をよく見かけるが、その刈り方では俗に言う「虎刈り」の状態になりやすい。 岸を刈る場合は、右利きの人は、岸に向かって右から左に刈るようにすると刈りやすい。左利きの人は反対に左から右に刈ると良い。 岸は必ず下方から刈る。岸の上から刈ると、岸の下方の草に上の草が引っかかって刈りづらくなるからだ。 草刈機（刈払機）の使い方・応用編 十数年、草を刈っていると「マスター・ジェダイ」みたいなノリで「草刈機マスター」と呼ばれ、各方面から草刈りバイトの依頼が舞い込むほどになる。 それでは最後に「草刈機マスター」竜一の、華麗なるテクニックをご覧に入れよう。 ↑ 魔女の宅急便風。 ↑ さすらいのギタリスト風。 ↑ ブルース・リー風。 ↑ 大剣を持った女剣士風 ↑ 百姓一揆風 ↑ 屈強な剣士風。 ↑ テンション上がったギタリスト風。 ↑ 全速力の魔女の宅急便風。 ↑ 二刀流・宮本武蔵風。 ↑ 元・西武ライオンズ・カブレラ風。 ↑ ゴジラ・松井秀喜風。 ↑ 元・中日ドラゴンズ。ガニ股打法の種田風。   ↑ 全盛期の中村ノリさん。 ↑ ジョジョ立ち。  おわかりいただけただろうか。このように草刈機の扱いに慣れると、草刈機を用いて何でもできるようになる。今後は２台の草刈機を箸代わりにして、うどんを食べることに挑戦する所存だ。 ↓ 「いいね！」の代わりに。。。 【人気ブログランキング高知に参加中！】 １クリックで10ポイントが加算されます（１日１回のみ） close

「草刈機・刈払機の使い方」草刈り機の使用方法を現役農家が徹底解説