桑の葉を知っていますか？そう、あの蚕のエサとなる葉っぱです。 蚕がムシャムシャ食べるイメージが強いので、人が食すものという認識はなかったのですが、桑の葉には豊富な栄養成分があり、古くから漢方やお茶として食用にも役立てられてきたそうです。 食物繊維やビタミン、ミネラル、カルシウムな…… more ど！その豊富な栄養成分や機能は、研究機関からも注目されています。 健康効果はもちろんのこと、ダイエット効果も！女性にうれしい効果がたくさんある「桑の葉」について紹介します。 食物繊維？ビタミン？ミネラル？桑の葉が今注目されている理由 桑の葉は蚕が食べるエサとしてのイメージがありますが、栄養成分がとっても豊富！その健康・美容効果は蚕だけに与えておくのはもったいないほどです。 桑の葉の効果・効能は古くから知られていましたが、近年、ヒト実験が行われるなどして研究が進んだことで、改めて注目されています。 桑の葉の豊富な栄養成分 桑の葉には、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。カルシウムは牛乳の約24倍、食物繊維はゴボウの5.7倍、鉄分はホウレン草の4.4倍などと言われています。 ただ、他の食物との比較は、100gあたりに含まれる分量を比べたもの。 桑の葉茶をコップ一杯となると、桑の葉粉末1～2ｇ程度なので、牛乳コップ一杯と比べれば、カルシウム量は桑の葉茶の方が少ないですし、ゴボウも一回に食す量としては同等くらいの食物繊維になるのではないかと思います。 それでも、お茶という手軽に摂取できる食品として１日何杯も飲めるものですし、食物繊維やカルシウムだけでなく、鉄分やマグネシウム、ビタミンやフラボノイドなど、さまざまな栄養素を、簡単に豊富に摂取できることに違いはありません。 桑の葉が注目される一番の理由は「1-デオキシノジリマイシン」 桑の葉には「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」という物質が含まれています。これは、今のところ桑の葉以外の植物には見られない桑の特徴的な成分のひとつで、ブドウ糖に構造がとてもよく似ています。 デンプンなどの炭水化物はブドウ糖に分解されて体内へ吸収されますが、その際「α-グルコシダーゼ」と呼ばれる糖分解酵素によってブドウ糖に分解されます。DNJはこのα-グルコシダーゼを強力に阻害！糖の吸収を抑制する働きを持っているのです。 古くから糖尿病に効くと言われてきたのは、このDNJの働きによるものだったのです。そのことが研究によって明らかになったことで、改めて桑の葉の魅力が注目されることになったのです。 女性にうれしい！桑の葉の栄養成分と美容・健康効果 桑の葉は糖尿病予防に良いお茶として注目されていますが、それ以外にも女性にとってうれしい美容・健康効果がたくさんあります。 糖の吸収を抑制して太りにくい体に！ 桑の葉に含まれるDNJが糖質の吸収を抑制することで、「食後の血糖値の急上昇→インスリンの大量分泌」を防ぐことができます。結果、糖の脂肪細胞への蓄積を抑えることができ、太りにくい体に。 また、桑の葉には植物ステロールや、食物繊維が含まれていますが、ステロール類や食物繊維は、コレステロールや脂質の吸収を抑制する効能があると言われています。 便秘・むくみ解消でスッキリ！ 桑の葉にはカリウムも豊富に含まれています。カリウムには体内の水分バランスを調整する働きがあるため、顔や脚などのむくみを改善・解消する効果が期待できます。 また、桑の葉の豊富な食物繊維やミネラルにより便秘改善効果も。DNJに便秘改善の働きがあるとも言われています。実際に、桑の葉茶を飲み始めてから便秘が治った！という声も多いようです。 牛乳嫌いな人も大丈夫！桑の葉茶で骨粗しょう症予防！ 桑の葉茶にはカルシウムが豊富！お茶代わりに毎日飲むだけで、骨粗しょう症予防になります。牛乳が嫌いな人、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという人も、これなら大丈夫！ 骨密度のピークは20歳あたり。そこからは下がる一方なので、老後に骨がスカスカになってしまわないためにも、毎日カルシウムを摂取することが大切です。桑の葉茶なら、簡単にカルシウムを摂取することができます。 桑の葉茶に桑の葉青汁、桑の葉サプリ！おすすめの桑の葉摂取方法 桑の葉の美容・健康効果の研究が進むにつれ、桑の葉を使用した商品も続々と登場しています。あまりにいろいろな種類があるため、どれを選べばいいのか迷ってしまうほど。桑の葉茶、桑の葉パウダー、桑の葉サプリ。 いったい何を選べば良いのでしょうか。タイプ別にそのメリットや選ぶ際のポイントについて紹介します。 桑の葉茶（茶葉タイプ） 緑茶のように茶葉でいれるタイプの桑の葉茶は、普通のお茶感覚で飲めるのが魅力です。味や香りさえ気に入るものが見つかれば、緑茶の代わりに無理なく飲むことができるため、習慣化しやすく、継続しやすいでしょう。 ただ、捨てる茶殻に有効成分が残ってしまうのが残念なところ。桑の葉の栄養を丸ごと全部摂取したいという人には向きません。 味や飲みやすさを重視する人は、緑茶作りのノウハウを生かして味にもこだわりを持っているお茶屋さんが作る桑の葉茶がおすすめです。いろいろと探して、自分好みの味を見つけましょう。 桑の葉パウダー・粉末・青汁 粉末をお湯や水に溶かして飲むタイプの桑の葉茶もあります。桑の葉茶の茶葉を丸ごと微粉末加工したもの、桑の葉エキスをパウダー状にしたもの、両方を混ぜたものなどいろいろあります。 茶葉を丸ごと粉末加工したものは、捨てる部分がひとつもなく、有効成分も残らず全部摂取することができるので、ビタミン・ミネラル・食物繊維、すべてを摂取したい人におすすめです。 エキスをパウダー状にしたものは、茶葉同様、すべてを残らずというわけにはいきません。ただ、DNJはエキスタイプのものの方が含有量が多いもの、含有量が安定しているものが多いという話もあるようです。 また、粉状に加工されているこれらのタイプは溶かして飲むだけでなく、お菓子や料理、他のドリンクなどに入れることで、いろいろとアレンジを楽しむことができます。 ホットケーキやクッキーに お味噌汁に 卵焼きに パスタに バナナやりんごとともにスムージーで ヨーグルトやアイスクリームに混ぜて どうせなら美味しく、いろいろな味を楽しみたい！という人には、粉末になったタイプがおすすめです。 桑の葉粒状サプリ 桑の葉というとお茶のイメージですが、粒状になったサプリタイプのものもあります。 桑の葉茶の味やにおいが苦手 水分をたくさんとるのが苦手 外出先でも簡単に摂取できるものがほしい そんな人におすすめです。 桑の葉製品を選ぶときの注意 桑の葉の栄養成分の含有量にはバラツキがあると言われています。特にDNJ含有量は、桑の品種、部位、季節、栽培環境などに左右されるようです。 DNJ含有量は、 枝の先端付近が最も多く、枝の付け恨付近で少ない （新芽にはさらに多く含まれる） 春から夏にかけて最も増大。秋に入るにつれて減少 実際に商品化されている桑の葉茶やサプリのDNJ含有量にも、相当バラツキがあるようです。 まず、多くの商品にDNJ含有量が明記されていないため、どのくらいの含有量なのか、一年を通して安定した含有量を保っているのかもわからないものが多いのです。 DNJによる効果を目的として摂取する合は、 DNJ含有量を明記しているもの DNJ含有量の高い枝先20cmだけを使用・新芽だけを使用と明記しているもの DNJを豊富に含むエキスを作って商品化しているもの など、DNJ含有量に自信を持って売り出しているメーカーのものを選ぶようにしましょう。 DNJの効果のみが目的ではなく、桑の葉の自然の恵みをいただきたいだけ、というのであれば、 産地（国産かどうかなど） 有機栽培かどうか 桑の葉100％かどうか などで選んでも良いかと思いますが、枝先の栄養豊富な部位を使っているに越したことはないでしょう。 ただ、栄養豊富なものは価格も高くなります。予算の範囲内で納得のいくものを見つけましょう。 長く飲み続けられるものが一番！自分に合った桑の葉商品を見つけて どんな健康食品もそうですが、どんな素晴らしい効果があっても、長く継続できなければ意味がありません。 自然派、健康食ということに重きを置いている会社によっては、独特の味もにおいもそのままに粉末化しましたというところもあり、飲みやすさを求めている人には飲み続けるのが難しいことも。 また、効果を重視して予算オーバーしていれば、そのうち家計が厳しくなって断念せざるを得なくなります。 好みや予算、摂取する目的などから、自分に合ったもの、長く飲み続けていけるものを、ぜひ見つけてくださいね。 関連する良く読まれる記事: 梅湯の効果がすごい！美肌・美髪・若返りにダイエットまで 昆布の女性に嬉しい効果効能。残り昆布も捨てずに活用を！ 若さと美しさと健康を保つには色鮮やかな食べ物を程よく摂取 クレソンは栄養たっぷり美容効果抜群！キッチン菜園で簡単栽培 米油の効能が気になる！おいしくてヘルシーな純国産植物油 close

桑の葉には女性にうれしい効果がたくさん！ダイエットと健康効果