ダイエット中の食事には「野菜」は欠かせません。 なぜなら野菜はカロリーが少なく、含まれる「ビタミン」や「ミネラル」、そして「食物繊維」などの成分がダイエットに良いからなんです。 でも、いつも忙しい私たち現代人は、野菜を買ってカットして食べるのも手間で、面倒臭く感じることも多い…… more でしょう。 そのため今では「野菜ジュース」のように、簡単に野菜を摂れる飲み物や食品がありますが、本物の野菜のようにダイエットに役立つのか気になりませんか？ そこで今回は、野菜ジュースは野菜の代わりになるのか検証し、さらに野菜ジュースで効果的にダイエットをするコツをご紹介します。 ※ここで登場する野菜ジュースは手作りのものではなく、市販されている野菜ジュースです。 野菜ジュースは野菜の代わりになるのか？ 野菜の代わりに飲まれている方も多い野菜ジュース。本当に野菜ジュースは野菜の代わりになるんでしょうか？ 完全には野菜の代わりにはならない 結論から先にいうと、野菜ジュースは完全には野菜の代わりにはなりません。 でも、「野菜を食べないより全然マシ」といったレベルの位置づけといって良いでしょう。 というのも、野菜ジュースを製造する過程で 食物繊維 ビタミンＣ ミネラル 鉄分 などが、約７割ほど欠落してしまうんだとか。野菜を粉砕したり搾ったり、そして熱処理などをするため、欠落するのもしょうがないことなんです。 成分が欠落すると… 例えば、野菜に含まれる「食物繊維」は、不溶性のものなら胃や腸に入ったら水分を吸収して何倍にも膨れ上がります。 そのため腸を刺激して排便を促したり、血糖値の上昇を緩やかにしたりする効果があります。 ですが、野菜ジュースは野菜を裏ごししてつくられるため食物繊維が欠落してしまい、排便を促したり血糖値の上昇を緩やかにする効果は薄れます。 また、食事したものを効率よくエネルギーへと変える潤滑油的な役割を果たす「ミネラル」も、野菜ジュースから欠落しています。 このエネルギー代謝アップの効果も、薄れていると考えていいでしょう。 野菜ジュースはダイエットに適さない？ これらのことから、野菜ジュースは「あまりダイエット効果が期待できないんじゃない？」と、思われるかもしれませんね。 先述したように野菜ジュースは、「食物繊維」や「ミネラル」などから受けられるダイエット効果は薄くなります。 でもまだ、ダイエットに役立つ成分が残っているんですよ。 例えば「【超簡単！！】トマトジュースダイエットの５つ効果と方法」の中で登場した「リコピン」です。 リコピンは、 抗酸化作用 血糖値を下げる 血液中のコレステロールと中性脂肪を減らす 代謝を上げる などの効果があるといわれていて、野菜ジュースに多く含まれています。さらには、お肌を健康に保つ「カロテン」も多く含まれているんです。 もちろん、野菜ジュースの種類によって含まれる成分は変わりますが、野菜そのものには劣るものの、野菜ジュースにもダイエット効果はあるんですよ。 ちなみにカット野菜なら？ コンビニやごらっぐストアなどで売られている「カット野菜」。野菜ジュースと同じように、お手軽に野菜が摂れますが、こちらはどうでしょうか？ カット野菜の弱点 先述したように、野菜ジュースはダイエット効果があるものの、野菜そのものと比べればその効果は劣っています。 でもカット野菜は、野菜ジュースのような加工処理がされているわけじゃなくほぼ「生野菜」。実際に自分でカットした野菜と、変わらないダイエット効果があるように感じませんか？ でも、カット野菜にも弱点があるんです。 カット野菜は細かく刻まれているので、切り口から水に溶けやすい成分は流れ出しているそうです。 例えば、ビタミンＣやカリウムはかなり流れ出してしまっているとのこと。さらに、カット野菜の表面についた殺菌剤を落とすために、かなり水で洗浄されています。 新鮮な野菜と比べるとたいぶ栄養価は劣っているんですよ。 忙しくても野菜が食べたい時に でも自宅に帰ってから「わざわざ野菜をカットしたくないけど、野菜が食べたいなぁ…」と思った時は、カット野菜を食べてダイエットするのもアリです。 野菜ジュースと同じで、野菜を食べないより全然マシです。 なお、カット野菜のようなカット食材は、空気に触れる面積が多く傷みやすいので、殺菌剤を使って念入りに殺菌されています。 その殺菌剤が残っていないか気になる方も多いと思いますが、殺菌後は丁寧に殺菌剤を洗い流しているということですので心配する必要はありません 野菜ジュースで効果的にダイエットをするコツ 野菜ジュースは、普通の野菜と比べるとダイエット効果は薄いですが、野菜が食べられない時の補助的な役割としては最高の飲み物です。 せっかく野菜ジュースを飲むなら、ダイエットに役立てたい方も多いんじゃないでしょうか？ そこでここからは、野菜ジュースで効果的にダイエットをするコツをご紹介しますので、野菜ジュースを飲むときの参考にしていただければと思います。 １．果物がミックスされた野菜ジュースは避ける ダイエット中はなるべく糖分の摂取を少なくして、血糖値の上昇を抑えることで痩せやすくなります。 ですが、果物がミックスされた野菜ジュースは糖分が多いので、この野菜ジュースを飲んでしまうと血糖値が急上昇します。 とくに、食前や食事中に飲むと、食事したものが脂肪として体にたまりやすくなりますので、気を付けなければなりません。 野菜が100％の野菜ジュースはクセがあるので、果物がミックスされたものを飲みたくなるのも分かります。 でも、これもダイエットのためだと思って、果物がミックスされた野菜ジュースは避けるようにしましょう。 どうしても100%の野菜ジュースが苦手なら、低脂肪牛乳などに混ぜて飲む方法もあります。 ２．無塩・無糖の野菜ジュースを選ぶ 野菜ジュースの中には「塩分」や「糖分」が加えられたものがありますが、ダイエット中は「無塩・無糖の野菜ジュース」を選ぶようにしましょう。 塩分が加えられた野菜ジュースを飲むと、塩分を摂り過ぎが原因となって、体がむくむ恐れがあります。 まだ先述したように、糖分が含まれた野菜ジュースを飲むと、食事をした時に脂肪がたまりやすくなり、太ってしまうので注意しましょう。 無塩・無糖の野菜ジュースのラベルには 食塩・砂糖無添加 食塩・糖分・不使用 といったような感じで、とても分かりやすく書かれています。 ですので、野菜ジュースを購入される際は、「食塩・砂糖無添加」もしくは「食塩・糖分・不使用」と書かれているものを選びましょう。 ３．食事をする３０分前に飲む 野菜ジュースは、普通の野菜より栄養素が少ないですが、欠落した栄養はまったくなくなったわけではありません。 「食物繊維」や「ミネラル」も、少なくなったものの含まれています。 また、野菜ジュースにはリコピンが含まれていますので、血糖値を下げて、血液中のコレステロールと中性脂肪を抑えて代謝を上げる効果があります。 そこで野菜ジュースを食事の３０分前に飲めば、血糖値の上昇を緩やかにして、その後に食事をしても、脂肪をためにくくできます。 この方法は、「ダイエット成功の秘訣はズバリこれ！絶対痩せるための７カ条」の中でご紹介した「食べ順ダイエット」の最初に食べる野菜を、野菜ジュースに置き換えた形になります。 この野菜ジュースのダイエット効果については、「城西大学・薬学部」と野菜ジュースメーカーとして有名な「カゴメ」の共同研究で分かりました。 研究の内容は、のとおりです。 健康な学生８名に、食事の６０分、３０分、１５分、同時に野菜ジュースを飲んだ４つパターンと、野菜ジュースの飲まなかったパターンの合わせて５つのパターンで、食事で白米を食べた後の血糖値の上昇を計測するというものでした。 その結果、食事の３０分前に野菜ジュースを飲んだときが、最も血糖値の上昇を抑えられたんだそうです。 共同研究の結果をみると、ぜひとも食事の３０分前に、野菜ジュースを飲みたくなりますよね。 ４．野菜を食べずに野菜ジュースだけを飲み続けない 冒頭でも書きましたが、野菜ジュースは完璧には野菜の代わりになりません。 野菜ジュースは製造の過程で必ず欠落してしまう成分があるので、野菜を食べずに野菜ジュースを飲み続けていたら、いつまで経ってあまり得られない成分が出てきてしまいます。 あくまでも野菜ジュースは、どうしても野菜が食べられない時の補助的な飲み物だということを忘れないようにしましょう。 例えば、仕事が終わった後の飲み会に参加する時。 野菜が食べれそうにないなと思ったら、野菜の代わりに野菜ジュースを買い、飲み会が始まる３０分前に飲む。こんな風にして野菜ジュースを利用すると良いですよ。 また生野菜を食べたとしても、種類によっては取れない栄養もあります。それを野菜ジュースで補ってみるのも良いですね。 外食をする際は、食前のやさージュースを必需品にしましょう！ ５．できれば濃縮還元された野菜ジュースは避ける 市販されている野菜ジュースは、野菜100％といっても「濃縮還元」されているものがほとんどです。 濃縮還元とは、野菜の果汁を加熱して水分を蒸発させ、濃縮したものを再び水で戻すことをいいます。 どうして濃縮還元をするかというと、野菜の果汁を濃縮することで容積が少なくなるため、果汁を輸送したり保存する費用が安くて済むからなんですね。 そのため濃縮還元されている野菜ジュースは、加熱の過程でビタミンＣなどを失うため、濃縮還元していないものと比べると栄養素が少なくなっているんです。 製造メーカーによっては、濃縮還元をしているものとしていないものでは、栄養差はほとんど変わらないといっています。 ですが無添加食品の開発を推進をしている方は、濃縮還元の野菜ジュースには栄養はほとんどないと警鐘を鳴らしています。 どちらの意見が本当か分かりません。 濃縮還元の野菜ジュースを避けるに越したことはありませんが、コンビニなどで市販されている野菜ジュースで濃縮還元されていない野菜ジュースを探すのは大変です。 ですので、もし野菜ジュースを購入する際、濃縮還元されていない野菜ジュースを見つけたら、そちらを購入するようにしましょう。 ダイエットに適した野菜ジュース では、最後にダイエットに適した野菜ジュースをご紹介します。 中には、実際に私が野菜を食べられなかった時に飲んでいる野菜ジュースもありますので、よかったら参考にしてみてくださいね。 カゴメ・野菜一日これ一本 （出典：カゴメ） 野菜ジュースとして有名なカゴメの「野菜一日これ一本」。食塩・砂糖無添加ですが、濃縮還元の野菜ジュースです。 私は食事で野菜が食べられない時、いつもこの野菜ジュースを飲んでいます。 最初に飲んだ時は、野菜の濃さにびっくりしましたが、飲んでいるうちに慣れてきました。味は、トマトをベースにしているのか分かりませんが、トマトの味を濃く感じました。 伊藤園・１日分の野菜 （出典：伊藤園） こちらも野菜ジュースとして有名な伊藤園の「１日分の野菜」。「野菜一日これ一本」と同じように食塩・砂糖無添加ですが、濃縮還元の野菜ジュースです。 含まれる成分も「野菜一日これ一本」とそんなに変わりません。 しいて違いをいえば味が違い、「１日分の野菜」はニンジンの味が濃く「野菜一日これ一本」より甘く感じますよ。 カゴメ・つぶより野菜 （出典：カゴメ） こちらの野菜ジュースは、国内産の６つの野菜とレモンが入っています。 とくに特徴的なのが、濃縮還元された野菜が少なく、食塩と砂糖が不使用。そして添加物も不使用のため、毎日安心して飲める野菜ジュースでダイエットにもオススメです。 私も知人からこの野菜ジュースをいただきましたが、他のジュースよりも飲みやすく、ニンジンの甘さが際立っています。 ただ欠点が１つ。値段が高いところです。１本当たり240円します。ただ、カゴメの通販で初回に限りお値打ちで購入できるので、一度試してみると良いかもしれませんよ。 痩せる飲み物の関連記事 次の記事では、野菜ジュース以外の痩せる飲み物が紹介しています。野菜ジュースが苦手な方でも飲める飲み物ですので、ぜひあなたのダイエットにお役立て下さい。 ブラックで痩せる！食後のコーヒーダイエット６つの効果https://yasekore-diet.jp/coffee-dietあなたは、コーヒーを飲む習慣がありますか？ 私たち日本人はコーヒーを飲む方が多く、毎日の生活にコーヒーが欠かせない方もいらっし... 飲んで食欲抑える！ダイエットに良いショウガ炭酸水の９つの効果https://yasekore-diet.jp/ginger-aerated-water突然ですが、あなたはジンジャーエール好きですか？ 甘みとほのかなショウガの風味、そして炭酸水が絶妙にマッチして美味しいですよね... 本当に痩せる？飲むだけでダイエットできる２７種類のお茶と効果https://yasekore-diet.jp/teaコンビニやスーパーでもよく売られるようになった、飲むだけで痩せるといわれる「お茶」。 テレビＣＭでは、飲むだけで体の脂肪が燃焼... まとめ いかがだったでしょうか？ 私たち現代人は、毎日がとにかく忙しく、しっかりとした食事さえ摂れない時があります。そんな時は、野菜を摂るのは本当に難しくなります。 でも、ダイエットをしているんだったら、毎日の野菜の摂取は大切です。その時に役立つのが野菜ジュースなんですよね。 野菜ジュースは、完全には野菜の代わりにはなりませんが、野菜を食べないよりかはマシ。そして、忙しい中のダイエットにも役立ってくれます。 もし、ダイエットをしているけど「最近、野菜を食べたないな…」と感じる方は、ぜひ野菜ジュースを飲んでダイエットに役立てみませんか？ close

野菜の代わりになる？野菜ジュースで効果的にダイエットするコツ５つ