前回の記事で、カロリー減らしても栄養不足では痩せられないですよ～！ というお話をしました。 デブの栄養失調はありえる。栄養素が足りないと痩せにくい体に！2017.04.10 とはいえ、管理栄養士などの勉強をしていない限り、わたしたち一般人はなかなか栄養について学ぶ機会は少ないです…… more よね。 かな～～り昔の小学生の家庭科のときに、赤色はからだをつくるタンパク質で、とか栄養素グループの勉強をしたのは覚えていますが、その後はそれほど（というか、ほとんど）興味がなかったので、栄養を学びたい！と自ら思うことはありませんでした。 自分の体は食べたもので出来ていると知って、ハッと目が覚めたように栄養を気にするようになり、更にこどもが離乳食を終えて自分と同じものを食べるようになったとき、 「このままの食生活ではいけないかも」 と、自ら「栄養についてきちんと学ぼう」と思えたのです。 栄養に関する本はたくさん出ていていくつか読みましたが、これらの本は専門書・教科書的なものも多く、実は一度読んでもすぐ頭から抜けてしまう、ということがほとんどで・・・（苦笑） その中で、私の頭でもスーッと頭に入る本がありました！ インパクトの強さで内容を忘れることもなくなり、日常で栄養を考えることができるようになりましたので、今日は自信を持ってこちらの本を紹介します！！！ 世界一やさしい！栄養素図鑑 著：牧野直子　イラスト：松本麻希 新星出版社　1,200円（税込） 今まで読んできた専門書的なものとは違い、こちらは本の半分がイラスト＆漫画なんです！ 各々の栄養素が、かなりの強烈キャラで描かれています（笑） なので、いやでも頭に残ってしまう！！（忘れにくい！） 漫画と文章が丁度良いバランスで入っているので、テンポ良く読めます。   主人公は独身一人暮らし女子の「乱子（らんこ）」ちゃん 乱子ちゃん自己紹介 朝は忙しくて時間ギリギリまで寝て、お昼はコンビニのお弁当、 甘いものが大好きだから三時のおやつはしっかり食べますよ icon-heart-o エネルギー補給は、やっぱり夜！ ネット検索でクチコミランキング上位の飲み放題を予約して友人とカンパ～イ！ そんな生活を続けていたら、最近、調子が悪い・・・・んです。 お肌カサカサ、髪の毛パサパサ、便秘だし、気分はイライラ icon-flash ！！ 友人には「あれ、乱子。なんか老けた？」と言われる始末。。。。 乱子ちゃんのような女子は世の中とっても多いと思われます！ 私も結婚前はまさにこんな感じでしたから・・・！！！！ 年頃なのでカロリーは一応気にしつつも、でも飲み会では暴飲暴食。 お肌に良さそうなビタミンだけサプリやドリンクで補給。 でもすぐ飲み忘れちゃう。 カルシウム？もう背伸びないから別に要らないっしょ。 鉄？なにそれ。要る？ そんな感じで栄養素無視して、カロリーだけを気にして生きてきた私。 なので乱子ちゃんの食生活の乱れっぷりにはかなり共感でき、ぐいぐいと本に引き込まれていきます。 乱子ちゃんの体の中はこんな感じ。 栄養がどのようにして体に吸収されていくかがわかります。   三大栄養素キャラ紹介 このブログでも何度か紹介していますが、私たちの体を支えている三大栄養素は ・タンパク質 ・糖質 ・脂質 この三つ。 新築の家を建てるときに木材や釘、コンクリートなどが必要なのと同じように、私たちの体はこの３つがバランス良く存在しないと成り立ちません。 この重要な三つの栄養素、こちらの本ではこんなキャラになって登場します。   タンパク質くん マッチョな土木作業員。 頼りがいがあるので、みんなからいてほしいと望まれるが定住しない主義。 仕事が終わると去ってしまう。 みんなからいてほしいと望まれるほど、タンパク質は体にとっては重要な存在。 タンパク質というと筋肉を作るイメージがありますが、それだけでなく、髪の毛、肌、目、爪…etc 体のあらゆる材料となっていますから、不足すると大変なことになりますね！ タンパク質くんは土木作業員だけあって、体のほとんどの基礎を作ってくれますが、仕事が終わると去ってしまう。 そう。タンパク質は相当重要な役割を持つのに、残念ながら体に貯蔵できないんです。 なので、意識して毎日きちんと適量を摂る必要があるんですね。 ダイエットをしているしていないに関わらず、タンパク質くんを逃がしちゃダメですよ！！   糖質くん いつも燃えている熱血お兄さん。 体育会系で動きが素早い。 ただ、ビタミンＢ１の助けがないと脂質へと姿が変わってしまう。 糖質は一番先にエネルギーとして使われるので、動きが素早いのもよくわかります（笑） そして上の漫画にあるように、「油断すると脂肪になる」のも糖質の特性。 ビタミンＢ１は糖質の代謝を促してくれるので、このビタミンＢ１が足りないと過剰な糖質はどんどん脂肪として溜め込まれてしまうんですね。 玄米はお米なので糖質ですが、ビタミンＢ１が含まれるのでダイエットする人にとってとても理に適った食材。 私も玄米を食べています (^^) 噂に聞くけど本当でした！玄米のダイエット効果！2016.11.22   脂質くん やさしい顔のふとっちょお兄さん。 のんびりした性格だが、実はとっても働き者。 脂溶性ビタミンにモテる。 そうそう、ふとっちょお兄さんで、脂ギトギトだからついつい嫌われものになりがちですが、脂質ってすごく働き者なんですよね。 細胞膜を作ってくれたり、肌の潤いを守ってくれたり、体温を保ってくれたり、ホルモンを作ったり・・・・ そして体がエネルギー不足のときは自らを分解してエネルギーになってくれます。（＝脂肪燃焼） 脂溶性ビタミンにモテる、というのは、脂溶性ビタミンは脂質くんと一緒に摂ってあげると吸収が良いということなんですね。 ふむふむ。 たとえ太っていて見栄えがイマイチな脂質くんでも、必要とされている人からは必要とされているわけなんですね！ ただ、脂質くんにはマーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸など悪い脂質くんもいますので、これらは思い切り嫌っていいでしょう！！   その他の個性的なキャラたち 栄養素キャラはたくさん掲載されているので全部を紹介することはできないのですが、わたしが個人的に気に入っているキャラをご紹介します。   ビタミンＤネエさん 日光が大好きなお兄（姉）さん。 カルシウム君も大好きで人力車でお手伝いしている。   なぜかオネエなビタミンＤ（笑）しかも人力車って。。。（笑） カルシウム君と仲良しなんですね。 カルシウムってかなり意識しないと十分な量を摂れないというのもありますが、それに加えて吸収率が悪いそうなんですね。 それを助けてくれるのが、このビタミンＤネエさんで、カルシウムとビタミンＤを一緒に摂ってあげればしっかりと体に届くのです。 ビタミンＤネエさんが一番上のコマで日光浴をしていますが、ビタミンＤは食べ物からだけでなく、紫外線にあたることで合成することができるんですね！ なので、ほとんど家から出ない人や、日照率の低い地域に住んでいる人は積極的に摂る必要があるんだそう。 知らなかったなあ～。   ビタミンＥ姉さん 年齢不詳の美魔女。 ビタミンＡとＣと一緒に美容のために働く。 私が大好きなビタミンＥ icon-heart-o ３０歳過ぎたらビタミンＥ姉さんにお世話になりましょう！ というのも、ビタミンＥには老化を防止するアンチエイジングの役割があるからですね。 アンチエイジングというと美容のイメージがありますが、年齢とともに病気を患っていくのは「老化」が大きな原因。 築３０年の家が壁や屋根やあちこちガタついてくるのは経年劣化が原因ですが、わたしたち人間も加齢とともにガタがきます。 それを「予防」してくれるのがこのビタミンＥ。 ぜひぜひ積極的に摂って、美容の為にも健康の為にも老化を予防していきたいところです。   鉄ネコちゃん 赤ネコ宅急便で働く赤ネコ。 酸素の配送を毎日行っている。   人間の世界では配送業界は人手不足で問題になっていますね、、、。 私もAmazonや楽天でポチポチ買っているのでお世話になりっぱなしです。 実は人間の世界だけでなく、女性の場合は体の配送業者である「鉄」も足りていない可能性大！！ というのも、女性は毎月生理がありますから、定期的に鉄分を排出してしまいますよね。 私は出産の時にかなりの大量出血をしてしまい、「鉄不足」と母子手帳に書かれました。 それからは鉄のフライパンを買って調理したり、レバーを定期的に食べたり等なるべく鉄不足にならないように注意しています。 鉄が不足すると、ご存知の通り貧血やめまいで顔色が悪くなりますので、女性は意識して摂りたいですね。 とはいえ過剰摂取も肝臓障害などのリスクがあるので、摂取量に関してはちょいと難しいところです。 効果的な食べ方が良くわかる 栄養があるから、といってなんとなく食べていても、実は効率の悪い食べ方をしている場合もあります。 吸収率の高い食べ方もしっかり掲載されていますから、ここはしっかり読みたいところ。 私はキャロットラペを作り置きしてよく食べていますが、にんじんは油と一緒に食べた方が栄養吸収率が高いと知って、オリーブオイルや太白胡麻油をかけて食べるようにしました。 食べ物の組合せで効果が変わってきますから、それを知っておくのとそうでないのは全然違ってきますよね。 ある程度効果的な組合せを知っておくと買い物も楽になります（笑）   ダイエット中の人はもちろん、一人暮らし、子育て中の人にもおすすめ！！！ 分かりやすい栄養素の本って、絵本のような形で子供向けには出版されていましたが大人向けには今までありませんでした。 なので、かなり斬新な一冊ではあります！ 私は管理栄養士を目指しているわけではないので、本格的過ぎる栄養の勉強は必要ありません。 （もちろん勉強できる人は勉強したほうが良いですが） まあ、私はもともと勉強が苦手というのもありますが、私にとって何よりも大切なのは「わかりやすく・読みやすく、使える知識」でした。 「やっと見つけた！」と思える、本です (^^) 食生活が偏りがちになるダイエット中の人や一人暮らしの人はもちろん、家族の食事を担っているお母さん方にも、ぜひ読んでもらいなと思える本でした。 わたしも今月結婚したばかりの友人にもプレゼントしようと思っています。 自分の食生活にちょっと不安を感じる方、痩せにくいな、と思っている方、なんだか肌ツヤがなくなってきた、という方、老けたかも？と思う方、疲れが取れない方、もっともっと元気に長生きしたい方….etc あらゆる人にオススメの一冊です。 私たちの体は食べたもので出来ていますから (^^)         close

【おすすめダイエット本】世界一やさしい！栄養素図鑑